「あたしね

 妊娠したの」



―――きた

いきなりきた



オイオイ…


高校2年で

オレは親父になんのか?


かんべんしてくれよ…



そんなオレの

思いを見透かすかのように



「おろしてほしい?」



『ま、まぁ

 オレたちまだ学生だしなぁ

 経済的にもキツイべ…

 それに

 生まれてきた子供も

 本当に幸せとは言えないんじゃ

 ないかな…?』