頑張れ、食堂委員会


あははーと誤魔化すように笑いながら、陸は後ろ頭を掻く。

「ついでに言うけど、十年前だと俺らは七歳だろ。何年幼稚園に行ってるんだよ」

「確かに……。私、気付かなかったわ。流石、楓君だわ」

変なところで北原に感心され、俺は少し困った。

「うーん、じゃあ、かえちゃんが勝負するようになったの、何でなんだろうね?」

眉を寄せて、紅葉は小首を傾げて考え込む。

「……人から聞いた話だけど、幼稚園で楓の『俺より弱いヤツに妹はやらねー!』発言を聞いた先生が面白がって噂を広めたらしいよ」

下駄箱のところで待ってた水谷和泉(みずたに いずみ)が教えてくれた。

「和泉、それ、本当か?」

「俺もその幼稚園出身者だから。小学校は違うけど」

「そういえば、そうだったよな。というか、誰だよ。その噂を広めた先生」

溜め息を吐きながら、俺は下駄箱に上履きを入れる。

「楓達のところの委員会の草壁先生の姉だったよ、確か」

「…………」

和泉の言葉を聞いた俺と紅葉が同時に溜め息を吐く。

「……ヤバイ。ストレス溜まってきた。頭痛い」

ついでに胃がキリキリしてきたのは黙っておこう。