優は顔をあげると結羽の手を握った。
「ダメですよ、手汗」
「今は大丈夫みたいですよ(笑)結羽先生に触るとぷにぷにで気持ちいいんです」
「肥えてるからですよー、恥ずかしい」
「ガリガリより僕はいいんです(笑)」
「ありがとうございます、で?ご飯は?」
「食べます(笑)」
じゃあ起きましょうと結羽は手を解かれないまま立ち上がった。
「もう1回ギュッとさせて」
優は結羽を抱きしめた。
「あー、キスしてぇ(笑)」
「だ、ダメですよ!お付き合いしてないんですから」
「はーい」
優は結羽から離れると背伸びをして一緒に部屋を出た。
昨日夕食を食べた部屋ではなく台所に行くと結羽先生が味噌汁を出してくれた。
「いただきます…ん、旨い、結羽先生の部屋で飲む味噌汁と一緒だ」
「自家製の味噌なんです、おばあちゃんが作ってくれて私ももらってるんですよ」
「美味いわけだ」
ゆっくり味噌汁を口に含むと「はぁ」と幸せな声が出た。
「あの、じょう先生、今日はお願いがあって」
「はい」
「今日、おじいちゃんの誕生日で親戚が集まるんです」
「おー、おめでたい」
「買い物に行きたくて」
「あぁ、車出しますよ」
「ありがとうございます」
「結羽先生だけ?お母さんは?」
「作るのは一緒に作りますがみんなのお昼ご飯を母はしなきゃいけないので…」
「えっ、じゃあ結羽先生と買い物デート出来んの?」
「デートではない…すみません!荷物持ちになっちゃいます」
「全然いいよ、荷物持ちOKです」
「道の駅に行きます」
「了解です(笑)」
優は味噌汁を飲みきると支度をしてきますと服を着替えに部屋に戻った。
結羽も着替えに部屋に戻るとふと、じょう先生の夢の話を思い出した。
もし母親にそんなこと言われたら…辛いよね
じょう先生は癒されたいというけど本当に私が癒せてるのかわかんないし…
ご飯に癒されているのかもしれない、それなら料理ができる人で美人な人が現れたらきっと…
結羽は自分の手のひらを見た。
確かにさっきはそんなに汗をかいてなかった…
じょう先生が受け入れてくれたから少しおさまってるのかな…



