振り向いて欲しくて〜初恋は甘くてちょっとほろ苦い〜

なんて、ぼーーっとしていたからか、



「うわっ」



木の枝につまづいて絡んでしまった。



「いったー」



膝をさすりながら,「大丈夫?」と大袈裟なほど心配してくれる高橋くんに大丈夫だよ。と笑顔を見せる。



高瀬くんの方を見ると,こっちに気づいて、目を見開き、松浦さんを置いて走ってきた。



なにも言わない高瀬くん。でもその美しい顔に心配の影がかかっているように見えた。



「立てるか?」



「あ、うん。少し痛いけど歩けるよ」



「鈴宮さん、先生のところに降りて行こうか。血が出てるし手当してもらおう。」



高橋くんが気を遣って少しかがんで肩を貸してくれようとする。



「ありがと…うっ!?」



そう言いかけた瞬間、高瀬くんにヒョイっと体を持ち上げられた。



これっていわゆる、お姫様抱っこってヤツですか、、、?



「俺が連れて行くから、高橋はアイツと頂上目指してきたら」



松浦さんを見ると、私を睨みつけていた。