氷河ちゃんは面倒くさがり

「あらあら〜?祐希?勝っちゃったよ〜?」

「‥‥ウゼェ」


勝っちゃった、と先程までの真剣な雰囲気を崩して言う先輩。

何に勝ったのか、なんて私には分からないけど月宮先輩がイラッと来た様なので、月宮先輩には伝わっているのかもしれない。


「恋華ちゃん!祐希くんも!恋華ちゃんと私が咲紀ちゃんに選ばれたからって拗ねないで」


面白がっている恋華先輩を弥空先輩が宥める。

月宮先輩、私に選ばれなかったからって拗ねてたって事?

恋華先輩が勝った、って言ってたのもそれ関係?


面倒くさい。選ばれない方が楽でいいだろうに。

好きな人から選ばれるのは嬉しいかもしれないが、私如きから選ばれて何になる?


「‥‥ごめんね、ちゃんと説明するから。私と恋華ちゃん、祐希くんの関係について」



やっぱり。極道の事だった。今の流れでいくと恋華先輩と弥空先輩も極道関係者?

まさかね。そんな事ある訳がない。
先輩達の関係なんて、ただただ仲がいい男女。


それだけのものだろう。きっと。