氷河ちゃんは面倒くさがり

「天音先輩。兎亜。咲紀に“説明”したいから席外してくれない?」

「ごめんね、天音先輩。兎亜ちゃん」


私に説明?何か質問したっけ?それとも生徒会の事で?

どちらにしろ、兎亜と天音先輩に聞かれたくない事なんて、軽い問題の訳がない。



恋華先輩も弥空先輩も、月宮先輩も真面目な表情をしている。

面倒だと言って切り抜けられるものではないだろうし、話しておかなければならない事なのかもしれない。


「わかりました。天音先輩、行きましょう」
「ああ」


兎亜と天音先輩は特に動揺する事もなく離れて行く。

それが、なぜか無性にも嫌だった。私1人で抱えられる問題じゃないと思ったから。


「‥‥で、説明とは?」

「何度もごめんね。咲紀ちゃん。ここだとあれだから、生徒会室に場所移そう」



そこまでして聞かれたくない事?もしかして、月宮先輩のお家‥‥極道関係の事?なんて思ってしまう。

その勘が当たっている気がして、思わず身震いをする。そうこうしている内に生徒会室に着いて、入った。


「誰からがいい?咲紀。私か、弥空か、祐希か」

「恋華先輩と弥空先輩がいいです」


誰から話されるのがいいか、なんて決まってる。月宮先輩だと余計な茶々を入れてきそうで嫌だった。

今は真剣な雰囲気だから、そんな事はないかもしれない。

けど、もしもの可能性を考えて恋華先輩と弥空先輩にした。