氷河ちゃんは面倒くさがり

「何?来ちゃダメな訳?
‥‥ねぇ咲紀、祐希がさ、」

「わかったわかった!俺が悪かった」

「わかればいいのよ、わかれば。ね?弥空?」


何が言いたかったんだろう‥?



気にならない、と言ったら嘘になるけど、そこまでして聞きたい訳でもないし、無駄に聞くの面倒だしまあいいか。


話を振られた弥空先輩は、大きな瞳を更に大きく広げて恋華先輩に向かって言う。



「私は別にそう思わないけど‥。その子が噂の“兎亜”ちゃん?」

「は、はい!甘露兎亜と申します!えっと、」


急に話しかけられてびくってしてる兎亜。

可愛い。

涙が溜まっている目をゴシゴシと擦って止めている。その様子を見てそっとハンカチを差し出した。

ありがとう、と涙声ながらもお礼を言ってくれて、やっぱりいい子だと1人でに頷く。



恋華先輩も弥空先輩もそんな兎亜を見て可愛いと思ったのか、頬を緩めた。

天音先輩もにやけているのが見えたけど、生憎興味がないので無視する事にする。



「あ、ごめんね。私は生徒会書記の神崎(かんざき)弥空(みあ)です。えっと、こっちが‥」

「私は生徒会副会長の蝶月(ちょうげつ)恋華(こはな)。宜しく、兎亜」