「ねえ。名前は?別に悪用したりなんかしないからさ。ただの興味本位だよ。あ、ちなみに俺は月宮祐希」
「月宮さん。貴方に名前を教えることは金輪際無いと思います。仮にあったとしたら、運悪く教えざるを得ない状況になってしまった。これしかないでしょう」
ここまで冷たく言えば、月宮さんの言う“興味”なんて失われると思っていた。何の根拠もなく。ただ愕然と。
そのすぐ後、その考えが愚かで、とても甘かったと思い知らされる。
「へえ。意思がしっかりしてる子かー。俺の周りでは見たことない。‥ますます興味湧いてきた」
「月宮さん。貴方に名前を教えることは金輪際無いと思います。仮にあったとしたら、運悪く教えざるを得ない状況になってしまった。これしかないでしょう」
ここまで冷たく言えば、月宮さんの言う“興味”なんて失われると思っていた。何の根拠もなく。ただ愕然と。
そのすぐ後、その考えが愚かで、とても甘かったと思い知らされる。
「へえ。意思がしっかりしてる子かー。俺の周りでは見たことない。‥ますます興味湧いてきた」

