氷河ちゃんは面倒くさがり

普段の私だったら、絶対面倒だから、という理由で声もかけず、軽く頭を下げて帰っていただろう。


なのに、どうして話しかけてしまったのか。



それは私にもわからない。もしかしたら、彼自身が人を惹きつけるオーラを放っているのかも。

とりあえず、今言えることはこの男に話しかけられてしまった時から、私の運命の歯車は元の動きから大きく外れ、狂っていったということだけだ。





「驚いた。まさか見破られるとはね。1人、見破った人はいるけど、初対面では君が初めて。
‥‥面白い。名前、教えてくれる?」