氷河ちゃんは面倒くさがり

ふと周りを見ると、雨雲が空を覆い薄暗く、確かに明るくはなかった。だけど、私だって空手と柔道有段者。



そこら辺のチンピラが襲ってこようが、簡単に返り討ちにできる‥なんてことより、私には1つ、不可解なことがあった。




笑ってないのだ。目が。いや、目というか、全体的に面倒くさそうなオーラを放ちまくっている。それでも顔面だけは笑顔を保ったまま。

今まで感じたことのない恐怖に、背筋が凍るのがわかった。