「一緒に帰ろう?」
和総さんの言葉にわたしは頷くと、和総さんに包まれたまま「和総さんが作る野菜たっぷりのコンソメスープが飲みたいです。」とワガママを言った。
「うん、わかったよ。」
「あと、葡萄ジュースも飲みたい。」
「うん。」
「あとは、今日は猫バスで眠りたいです。」
「いいよ。」
和総さんはわたしのワガママ一つ一つに優しく返事をしてくれると、「さぁ、帰ろう?」と言い、わたしは和総さんと共に会社をあとにした。
和総さんの車で帰宅すると、和総さんはわたしのワガママ通り、野菜たっぷりのコンソメスープを作ってくれて、葡萄ジュースもグラスに注いでくれた。
食欲がないわたしだったが、和総さんが用意してくれたものなら食べたり、飲んだりすることが出来た。
「エレナ、痩せたんじゃない?大丈夫?」
わたしがコンソメスープを飲む姿を見て、カウンターで頬杖をつきながら和総さんは言う。
「大丈夫です。和総さんのコンソメスープ飲んだら、元気出ました!」
そう言って、最後に葡萄ジュースを一気飲みするわたし。
「はぁ、、、美味しかった!ご馳走さまでした!」
わたしはそう言って手を合わせると、すぐに猫バスに寝転がった。
そんなわたしを見て和総さんは優しく微笑むと、フカフカの毛布を持って来て、わたしに掛けてくれた。
「エレナ、お疲れ様。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
わたしはそう言った瞬間に眠りに落ちていた。
ここ数日、まともに眠れていなかったのが嘘のように、わたしは猫バスの上で和総さんの温もりを感じる空間で深い眠りについたのだった。



