わたしは和総さんが入れてくれたコーヒーに癒されると、自宅に下りて、出勤する準備をした。
今日もあの量の業務がわたしを待ってるのかぁ、、、
そう思うと憂鬱になった。
それからわたしは、毎日2人分の業務に追われ、休憩時間を削り、残業してから帰宅するのが当たり前になっていった。
帰りのバスでは、身体が疲れ果て、眠たくて仕方ない。
それなのに、いざ帰宅して、シャワーを浴び、寝る支度をして布団に入っても眠れないのだ。
眠たいのに、眠れない、、、
仕事のことが頭から離れず、身体は疲れているのに、頭が休まらない。
毎日それの繰り返しで、わたしはほぼ睡眠を取れていない状態で出社していた。
完全に不眠症になっていたのだ。
そんなある日、今日もいつものように残業をしていて、やっと終わったのが20時半だった。
そこで、わたしは今どのくらい残業をしているんだろう、と思い、自分の勤怠システムを開いてみた。
すると、わたしの勤務時間を見て驚いた。
「嘘でしょ、、、。」
何と勤怠上では、わたしはキチンと休憩を取っていることになっていて、残業時間も書き換えられていて、定時で退勤していることになっていたのだ。
勤怠を管理しているのは、野田部長だ。
労基に引っ掛からないように書き換えているんだ。
わたしのこの毎日の苦労は何なの?
わたしの頑張りは無かったことにされているの?
そう思うと涙が出てきて、わたしはデスクに顔を伏せ、1人誰も居ない事務所で泣いていた。



