すると、和総さんが突然、「エレナって、太陽だよね。」と言い出した。
わたしは驚き、「え?わたしが太陽ですか?」と訊いた。
「うん、エレナは太陽だよ。真っ直ぐで素直で感情豊かで、側に居てくれるだけで俺は元気をもらってるんだよ?」
「そうなんですか?それなら、和総さんは?」
「俺は、、、月かなぁ。みんなが居てくれるおかげで、俺は社長という立場に立たせてもらえてる。俺一人だけじゃ、輝けない。みんなに支えてもらいながら、疲れたらエレナと話して癒やしをもらって、俺は色んな人に助けてもらいながら存在出来てるんだ。」
そう語る和総さんをわたしは尊敬した。
"みんなのおかげで"なんて言う社長さんは、この世界にどれくらい居るんだろう。
そして、わたしが和総さんを照らす太陽の一部で居られていることが嬉しかった。
「和総さんって、天然記念物ですよね。」
わたしがそう言うと、和総さんはこちらを見て「天然記念物?」と言った。
「そんな素敵なこと言う社長さんに、今まで会ったことありません。それに女と2人きりになっても手を出さない男性にも出会ったことありません。だから、天然記念物です!」
わたしの言葉に和総さんは笑うと、「俺は、本当に大切だと思える人にしか手を出さないから。」と得意気に言った。
「大切だと思える人にしか手を出さないって、何か変な言い方ですね。」
そう言いながらわたしが笑うと、和総さんも笑った。
「天然記念物に愛される人は、幸せだろうなぁ、、、。」
わたしが月を眺めながら呟くと、和総さんは「天然記念物かぁ。」と同じく月を見上げながら呟いていた。



