初めて手にする、和輝の携帯。
少し前の機種だが、大きな傷もなく外観はとても綺麗だ。
物を大切にする和輝らしさが伺える。
緊張で鼓動が激しくなる。
左胸の辺りが動いている気がして、ぐっと押えた。
再度、和輝が十分に寝入っていることを確認すると、音を立てないよう、慎重に携帯を開いた。
待ち受けはシンプルな色遣いのデフォルト画像だ。
暗闇で見る鮮やかなブルーの画面が眩しくて、思わず目を細めた。
機種が違うだけで、ボタン操作一つままならない。
だが、苦戦しながらも環はとうとうメールの画面を開いた。
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