メールチェッカー 【2】


いつもなら、寝る前におやすみと一言だけでもメールを送ってくるのに、夕べはあれっきり何も音沙汰がないままだった。


いくら実家の家族と羽を伸ばしているにしても、布団の中から一言メールを送信するくらい、なんてことないはずだ。


こみ上げる不安はとどまることを知らず、容赦なく環を襲い続ける。






「これ、おみやげ。ありきたりだけど」


有名店のシウマイを差し出した和輝の笑顔は、いつもと変わらない大好きな表情だ。

自分もできるだけ普段通りにしていよう。

そう意識して、頬の辺りに力を込めて持ち上げた。


「わざわざありがとう。楽しかった?

久しぶりで、ご両親も喜んでたでしょう」

「まあな」


その優しい眼差しを――先週末は自分の知らない誰かに降り注いだのだろうか……。