「あの、一応(いちおう)聞いておきたいんですけど、もし私が(ことわ)ってシンデレラもイヤだとなったら、この物語はどうなるんですか?」

「ああ、そのことか」

 一旦立ち上がって、王子様は説明(せつめい)してくれた。

「その場合は《プリンス親衛隊(しんえいたい)》がいる。どうしても君達の両方とも(ぼく)と結婚したくないなら、彼女(かのじょ)達の中から(ぼく)が一番気が合いそうな娘を(えら)んで、シンデレラになってもらうことができる。……そのための《親衛隊(しんえいたい)》、なんだ」

 そうなんだ。
 彼女(かのじょ)達は単に王子様のファンの女の子達というわけではなかったのね。