シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

 (うで)を組んだシンデレラは「うーん」とうなり、
「そうね。まずその話をしなくちゃいけないわね」
 四阿(あずまや)の外をふり返ると、声をかけた。

「……船長、カモーン!」

「やっと出番か」

 トゲだらけのバラのしげみをかきわけて、ぬっ…と(くま)のような大男が(あらわ)れ、四阿(あずまや)の中に(かげ)を落とす。

「ギャーーーーーーーーーー!!」

 いきなり知らない男、それも(かべ)のように大きな男が(あらわ)れたおどろきと恐怖で、私は意識(いしき)が遠のき、そのままたおれてしまった。