シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

 絶望的(ぜつぼうてき)な気分の私とは反対に、王子様はうれしそうな口調(くちょう)で言った。
 
「パレードの後、ずっと君のことがわすれられなかったんだよ。ずっと、あの時の女の子にまた会いたいって、毎日思っていた。……そしてあの日、馬車(ばしゃ)で城を出た時、親衛隊(しんえいたい)の子達に混じって、親衛隊(しんえいたい)ではない女の子がいたんだ。でも、すぐにわかったよ。あのパレードの時の少女だ!……って」

 そして、恥ずかしさのあまり、またつっぷしてしまった私を、もう一度()き起こそうとする。