ニマーっと笑う顔は、少ーし危険な表情だ。ホントに大丈夫かなー?

「それから、王様と王妃様と王子様にも、ちゃんと言っておくからね。私はお義母(かあ)様ともお姉様ともなかよくくらしてたって」

 そっか。シンデレラからそう言ってもらえるなら、私も王子様から白い目で見られなくてすむか。

 でも……本当にいいのかな。お母さんはともかく、私もちゃっかり良い姉だなんて言ってもらう資格(しかく)あるのかな。

「私、ちゃんといいお姉さんでいたかしら……」

「もちろん!もちろんよ!お姉様!!」

そう(さけ)んで、シンデレラはさっき以上にぎゅ――――っと私にだきついた。

「お姉様、大好き!!」

「私もよ、シンデレラ。私の自慢(じまん)のかわいい妹」