持ち上げてたダンボールをおろし、玄関につながるドアを見つめる。 そこにはスーツ姿の大樹の姿があった。 大樹は私たちが居ることを予想していなかったのか、少し気まずそうな顔をした。 「久しぶり、大樹くん、元気にしてたー?」 絵里佳は横目で早くダンボールを運べと合図を私に送った。 助かった…。 私はまたダンボールを持ち上げ逃げるように、車に向かった。