君は大人の玩具という。




京子たちは関係ない。

それを示すための、
敢えての態度だったのだろう。

京子はそのまま会がお開きになった後、
雅俊がそう言い残して
消えていったのを思い出していた。

雅俊には、京子の考えが
お見通しだったのかもしれない。

だからあの時、牧に連絡したのだろう。

真相はそれこそ闇の中だが、
そうに違いないと京子は思った。

結局、自分は守られただけ
だったというわけだ。

2人の大人な対応と、
自分への不甲斐なさを痛感した。