「はい、200円お預かりいたしますね。 —お待たせいたしました、72円のお返しです」 レシートと共にお釣りを渡され、ふと触れた彼女の指の温かさに、限界を感じてしまった。 「ありがとうございます」 手短にそう言い、テープを貼ってくれたアイスを取ってレジ台を離れる。 「ありがとうございました!またお待ちしております」 そっけない態度をとってしまった私にも、最後まで丁寧に接客をしてくれた彼女に、心の中でありがとうと呟いた。