ずっと君が好きだった~やっぱり好き!忘れなれない!諦められない!

こういう日に限って、仕事は速く片付いてしまう。
いつかは来ないとダメならサッサと済ませた方が良いのかもしれない。
そう思うことにした。

お店の前で深呼吸。
やっぱりキョロキョロ裕美さんを探してしまう。
もたもたしてたのがバレたのか、店の中から佑輝君が笑ってる。

今日は『田代税理士事務所の天宮』ではなく、『天宮香那』だ。
「こんばんは」
いつもの大きな声がでてこない。

「いらっしゃい
父さんは出て行ったし、誰も居ないよ」
そうなんだ…。

いつも、おやつを頂いているテーブルに腰掛けた。
「香那の気になっていること、何でも聞いてくれ。
裕美の事、父さんの事、もちろん俺の事も
聞いて、返事を聞かせてほしい」

「佑さんの事はやっぱりお父さんへの憧れみたいなのだったから…、関係ない。」

「うん。それから?」

「裕美さんは、やっぱり気になる」

「過去は変えられない
でも気になるって言うのは…、気にしてくれてるのは、ちょっと嬉しい」
嬉しいって…。

「あと来週、裕美はフランスに帰ることになった。
クリスマスの準備があるから忙しくなるし、俺は向こうからは完全に手を引くから」
…、名前で呼ぶんだ。

「他は?」