ずっと君が好きだった~やっぱり好き!忘れなれない!諦められない!

「あの秘書さんは?」
『公私ともに』って言っていたよね。

「えっ、裕美?
向こうに行って色々助けてもらったけど…、
でも最初から香那のことは話してある」
やっぱり『公私ともに』ってやつじゃん。
ちょっとばつの悪そうな顔をしてる。

「向こうに行ったときの下宿先、彼女の父親の知り合いのアパートだったんだ
彼女はずっと両親と一緒に住んでたんだけど、一緒に食事したり、勉強したり、後いろいろあって…」
なんか最後は濁してる。
「父親が何店舗かパティスリーやブーランジュリー、ショコラティエなんかをやってるんだけど、俺も勉強させてもらって…。
彼女の家族が日本に帰ることになって、その時、結婚の話しが、政略結婚ね。
もっと経営の勉強がしたいからと言って、俺の部屋に転がり込んで…、でもほんとに最初から香那の事は話してたから!」