一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season

そしていよいよ、あとは寝るだけになってしまった。

いや、しまったって言う言い方はおかしい。

だけどあたしのドキドキはまた勃発。

「歯ブラシ俺右側に置いとくね。」

「あっ、うん!!」

隣同士に並んだ歯ブラシ。

隣同士に並んだお布団。

隣同士に並んで、寝る。

「もう12時か、そろそろ寝る?」

「へっ!?あ、う、うん!」

声、裏返っちゃった。

ドキドキしてるのきっとバレてるよ…

なんでこんなに顔に出やすいんだろう…

こういうときは玲の恐ろしいほどのポーカーフェイスが羨ましいよ。

「あのさ…」

「はいっ!」

「…何もしないから、安心して。」

え?

「ほら、寝よう。」

そういうと浅丘君は布団に入った。

「電気消していい?」

「うん…」

あれ?

あれれ?

なんであたし、ちょっとがっかりしてるのよ!

いや、何もしないってそれでいいんだよね?

いいんだけど、なんか、なんか…