一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season

あたしたちはゴクリと息をのむ。

「…俺もココア飲もう。愛、いれて。」

っ!?

ええっ!?

結果は!?

「あの!玲さん!?」

「なに、うるさいな。」

いや、うるさいじゃないでしょ!

「玲兄、試験結果!合格発表だよ!」

直君の声を聞いて、あ、と呟いた玲。

やっぱりこの人、只者じゃないな…

「受かってたよ。当たり前でしょ。」

それだけ言うと、のそのそとあたしと直君のあいだに座って来た玲。

「れ、玲!本当か!?」

「玲!おめでとう!」

りっちゃんが玲の頭をくしゃくしゃ撫でる。

優兄が手を叩いて喜んでる。

「もう、やめてよ。」

そう言いながら嬉しそうな玲。

「愛もなんか言って…ってなに、泣いてるの?」

へ?

頰に手をやると、確かに濡れてる。

えっ!?

あたし泣いてるの!?

「…だって、…なんか…勝手に!」

なんでよ!?

ていうか玲、サラッとしすぎでしょ!

受かったんだよね!?