「一ノ瀬さんはこの漫画読んだことあります?」

「うん、前にミカリンが貸してくれたの。」

あたしにもちゃんと話を振ってくれる相楽君、いい人!

「愛ってば風谷君にそっくりな彼氏がいるのよ、ね!」

「マジっすか!みてみたいな!写真とかないんすか!」

ええ!

いいのかな?

…見せたい自分がいる…

お許しください!あたしも彼氏自慢!というやつをしてみたいのです!

「この、隣に写ってる人…」

「ふへー!めっちゃ爽やかなイケメンじゃないすか!こりゃあなとど実写化したら風谷君役は決定すっね!」

「うん、やっぱりいけてるわ、浅丘君。」

えへへへへ…

浅丘くんを褒められて、なんだかすごーく嬉しい気分!

「よし、じゃあ行きましょ!」

そういえば美術館なんて初めてかもしれない。

あんまり来ないものだよね。

だからお堅いイメージがあって、こんな少女漫画の原画展なんかがやってること初めて知ったよ。