モヤモヤが残ったまま、お昼休みになった。

いつも通りお弁当を持ってあたしの席にやってくるミカリン。

「どうしたの？元気ないわね。」

「あ、いや…」

…どうしよう、聞いてみようかな。

だけどただのうわさかもしれないし、デリケートな問題っぽいもん。

「愛ーー！」

明るい声が聞こえて、見るとほのちゃんがお弁当を持って手を振っている。

「今日一緒にお昼食べない？どうしても相談したいことがあって…真先輩の誕生日のことなんだけど…」

教室に入って来たほのちゃんがミカリンに気がついた。

「あ、もしかしていつも食べてる子？こんにちは、愛がいつもお世話になって…」

ミカリンの顔を見たほのちゃんが言葉を止めた。

「愛、私図書室で用を思い出したわ。今日は一人で食べるわね。」

ミカリンはそう言うとお弁当を持ってさっさと教室を出て行ってしまった。

どうしたんだろう…

「愛、あの子、相沢さんだよね？」