「あ、愛姉、時間!」

時計を見るともう合格発表の時間は過ぎていた。

「み、みるよ?」

「う、うん!…俺まで緊張してくる…!」

直君と顔を寄せ合ってパソコンを開いた。

「受験番号は?」

「えーっと、15497…」

「以後よく…な?」

…る!

るでお願いします!

「えいっ!」

エンターキーを叩いた。

「あ、愛姉…」

「な、直君…」

「愛姉!!!」

「直君!!!」

目の前に映し出された画面。

そこにはピンク色の桜の花びらが散る画面に、なんとなんと!!

合格!!

合格の文字が!!!

奇跡が起きました!

「やったー!!!合格だ!!」

夢じゃないよね?

あたし本当に合格したんだよね?

「直君、ちょっとここつねってくれない?」

「いくよ?」

いででで!!

直君、本気出した…

けど痛いから、夢じゃないんだ!!

「愛姉おめでとう!!やったね!!」

「ありがとう!直君!!」