へ?

「ごめん!俺、変なこと言って…本当にごめん!!愛がちゃんと話してくれたのが嬉しくて、けど違うよな!このタイミングは違った!!」

寒いはずなのに顔が真っ赤な浅丘君。

「愛が俺の名前、呼んでくれたのか嬉しすぎて、口走ってた…けど簡単な、そんな気持ちで言ったわけじゃなくて、心から、本心からそう思って…あれ?何いってるんだ、俺は…」

一人でアタフタしてる浅丘君。

すごく可愛く思えて、大好きで。

そしてあたしも。

「…っ!?」

自分からこんなことするなんていったい誰が思いつくんだろう。

けどあたしも、同じ。

本心から、こうしたいって思ったから。

「あ、愛…」

「…あたしも、キスしたかったから。」

な、何を言ってるんだ、あたしは!

言った途端恥ずかしさと後悔でいっぱいになる。

浅丘君があたしを抱きしめてくれる。

あたしは背中にそっと手をまわした。

「俺、愛とずっと一緒にいられるように頑張るから。距離は離れるけど、愛が辛くないように、幸せになれるように努力する。」