「浅丘君、」

ううん、違う！

「…そ、聡太君、ありがとう！大好きだよ…！」

恥ずかしいけど、顔熱いけど。

だけどすぐ言いたかった。

大好きなんて何回言ったってきっと慣れない。

それでいいから、言いたくなる不思議な言葉。

「…もう、またそういうこと言って俺を惑わさないで。」

浅丘君も、顔赤い。

「キス、していい？」

へっ？

「…キス、したい。」

そんな風にストレートに聞かないで。

「あの、ここで？」

もしりっちゃんたち帰って来たら…

って、あたしがそんなこと気にしてたらどうするのよ！

せっかく浅丘君がりっちゃんたちのことを考えずにこんな嬉しいこと言ってくれてるんだよ！

このチャンス、無駄になんてしちゃダメ！

いや、でもいつもの感じだとここで誰か帰ってきて…

迷っているうちに浅丘君があたしの肩に手を置いた。

も、もういいや！

「…ほんとに、いいの？」