「ありがとう、愛ちゃん。」

初めて心からの皓さんの笑顔、みれた。

やっぱり皓さんと那奈さん、親子だね。

笑った顔、そっくりだ。


「じゃあ、気をつけて。住むことになったら教えてね。」

「はい！」

帰りの駅、皓さんと那奈さんはあたしを見送ってくれた。

住むことになればいいんだけどね…

頭からすり抜けてたけど今回の試験の出来じゃ、厳しいかも…

いやいや！

こういう時こそポジティブに考えなくちゃ！！

大丈夫、やるだけのことはしたし！

「バイバイ、愛ちゃん。」

手を振る皓さんの横にいる、那奈さん。

二人がもう一度家族になることを決めれて、良かった。。

皓さんの笑顔、見れてよかった。

そんなことを考えてるとあたしも早くみんなに会いたくなった。

りっちゃんに、真兄に、優兄に、玲に、直君に。

大好きな家族に会いたいって思った。