すごく忙しそうでとても話しかけれる雰囲気じゃないんだよね…

はあ…

もしかしてあたし、方向音痴のせいで受験失敗疑惑！？

そんなのいや！！

「もしかして、愛？」

えっ！？

こんな都会であたし、知り合いなんて…

ん？？

このボブの見るからにシティガールなオシャレな女の子は…

「ことりちゃん！」

「そうそう！覚えててくれたんだー！本宮ことりだよー！」

こんな人が多いのに会えるなんて奇跡！

しかも迷ってたあたしの前に現れた救世主だ。

「これから行くんでしょ？一緒に行こう！」

助かった！！

本当にことりちゃん、救世主だ！

「どう？自信ある？」

「ないよー！ことりちゃんは？」

「あたしも微妙！けどまあここまできたらやるしかないよね！」

明るく頷いたことりちゃん。

そうだね、もうここまできたんだ。

あとは自分を信じてやるしかない！

信じて、やるしか…