玄関のドアを開けると3人が飛び出してきた。

「おかえり!お疲れ様!」

「ほら!早く上がれ!今日は律特製のキムチ鍋だぞ!」

「お風呂も磨いてあるよ!」

本当にみんなの支えがあって今日が終えられた。

改めて家族のあったかさを実感した。


二日後…

「た、足りてる!!」

目の前のマークシートを何度もなんども確認する。

涙でぼやけてるけど、確かにその数字はあたしが超えたくて仕方なかった数字を少しだけ上回ってる。

「愛!よかったわね!」

「ミカリン!!嬉しいよお〜〜!」

「でも気を抜いちゃだめよ、これからが本番なんだから。」

とにかく、一ノ瀬愛、第一関門だったセンター試験を乗り越えることができました!

「愛ちゃん!!俺!俺はじめてだよ!こんな!こんな嬉しいことって!!」

「葉、お前他のクラスに入ってくんなよ…!落ち込んでるやつもいるかもだろ?」

「ご、ごめん…」