涼太君になんでわかったんだろう…

あ、でも前に浅丘君が言ってたっけ。

涼太君って妙に鋭いところあるって。

「とにかく、理由はなんなの？聡太のこと嫌いになったの？」

嫌いになんて！

「違うよ！…ただ、今のあたしのままで浅丘君のそばに居たくないって思っちゃった。」

あたしがそういうとほのちゃんは目を丸くした。

「まさか未だに釣り合うとか釣り合わないとかそんなバカなこと考えてるわけじゃないでしょうね？」

それは…

少しだけ考えたけど違う。

あの頃のあたしとは違うって、そこは成長したって思いたい。

だって自信をくれたのは浅丘君だもん。

「とにかく、お互い嫌いになって別れる以外あたしは認めないからね！まだ二人とも未練タラタラなのに！」

未練か…

そうだよね。

未練がないなんてそんなはずないよ。

だってあたしは浅丘君が好き。

多分、ずっと大好き。

こんなに好きになれる人、きっと他にいないや。