だって今がすごく苦しい。

暁ちゃんたちのこと。

皓さんのこと。

りっちゃんたちのこと。

浅丘君のこと。

家族。

友達。

恋人。

受験。

勉強。

たくさんのことが頭の中でグチャグチャで。

どうしたらいいのかわからない。

だけど、これは間違ってないって信じていいかな。

今のあたしじゃきっと、浅丘君の彼女にふさわしくないのは確か。

ううん、こんなあたしじゃ浅丘君のそばに自分自身がいたくないんだと思う。

こうやって逃げ出すような、卑怯な自分が。

自分が許せない。

だから、だから…


「浅丘君…距離を置きたい…です…」