「…ズルイ…」

「え?」

なに?

今何か言った?

「ううん、なんでもない!今度愛の家に遊びに行かせてね?」

「うん!」

「あ、そうだ。明日放課後部活ないでしょ?一緒に駅の中に新しくできたケーキバイキングに行かない?」

明日の放課後…

明日はバドミントン部の試合が土日にあるらしく、その準備でバスケ部はお休み。

だから久しぶりに浅丘君と帰る予定なんだけど…

「愛、ケーキ好きだって言ってたわよね?確かあそこは愛の好きそうなのたくさんあったはずよ。」

もう話をどんどん進めていっちゃうミカリン。

言わなくちゃ!

実はまだ彼氏がいることをミカリンにいってないんだ。

だってミカリン、ことあるごとに

「男なんてロクなもんじゃないわ。愛、ダメなやつに騙されちゃダメよ?愛はすぐ引っかかりそうな感じだから。」

なんていってくるんだもん!

言えないよ、まさか付き合ってもう1年以上たつ彼氏がいること!