するとガタンと大きな音を立ててミカリンが立ち上がった。

そして莉亜ちゃんのほっぺになんと平手打ちしたのだ!!

これにはさすがに莉亜ちゃんもビックリしたようで目を大きく見開いている。

「あんたは心がドブスね。」

そう言い放ったミカリン。

そしてその日から、あたしたち二人は新しいクラスでなんとなく浮いた存在に。

たまに話しかけてくれるクラスメイトもいたけど、ミカリンが腕を引っ張って別の場所に連れて行かれちゃう。

「愛、そのお弁当自分で作ってるの?」

その日もいつものように一緒にお弁当を食べていた。。

「ううん、今日はお兄ちゃんが作ってくれたの。」

今日はりっちゃん特製オムライス弁当。

恥ずかしいことにケチャップで「愛」という名前入り。

「仲良いのね、私は一人っ子だから愛が羨ましいわ。」

「毎日騒がしいよ〜、ゆっくりできないし。」

あたしはたまに一人っ子が羨ましくなる。