いや、本人に悪気はないっぽいんだよね。

いかにも意地悪な感じで言ってるんじゃなくて、本当に淡々と言うって感じだから。

しかも事実だからなにも言い返せない…

でもね！

二つ結びなのは美容院代を節約してるからなんだよ！

これが一番まとめるの簡単なんだから！！

あともう一つ、困ったことが。

それはミカリン以外の友達ができないこと。

いや、正しくは作らせてもらえない。

ありがたいことにこんなあたしにも話しかけてくれる女の子たちが何人かいた。

「愛ちゃーん、お弁当一緒に食べない？」

はじめに話しかけてくれたのはこのクラスで一番かわいいと噂される莉亜ちゃん。

一番派手なグループからのお誘いに実は驚いてた。

「えっと、うん…！じゃあミカリンも…」

「私は嫌よ。」

へ？

ミカリンは鋭く光るその目で莉亜ちゃんを睨みつけている。

「あたしは別に相沢さんを誘ってるわけじゃないんだけど！つうかお前みたいなブス、誘わねえよ！」