「だって…」

そんな可愛いチワワみたいに目を潤ませたってあたしは誤魔化されれないからね!

「なに?愛姉、この先輩と知り合いなの?」

「バスケの部活仲間だよ!そんで俺は玲ちゃんの親友!ベストフレンド!」

「えっ!玲兄に親友なんているんだ…」

おいおい、直さん、それはさすがに失礼なんじゃ…

「誰が親友なの?」

ひええ!

さすがタイミング悪すぎブラザーズの一員だけある!

しかもなんかドスの効いた声で…

「あ、玲ちゃん!久しぶりー!」

「さっき教室来たでしょ、早く返してよ、英語の教科書。」

「はーい、じゃあ直君、イエスかはいで答えてね!裏コンに出てくれるかなー?」

なにそのお昼番組の司会者みたいな聴き方は!

しかもイエスかはいってどっちもでるっていう選択肢じゃん!

「…いいですよ、別に。」

ほら、だめだって…

って!?

「直君!?いいの!?」

聞いた本人が驚いちゃったよ。