「今年は学年じゃなくてエントリー者の人数でいいらしい!だから一年生からスカウトして来ちゃいました!」

「なんのエントリーなんですか?」

そこにいたのは…

な、直君!?

「いやー、代理連れてくるなら優勝候補じゃなきゃ認めないって言われてさ。そんで校内ぐるぐるしてたらこの子見つけて、俺ビビッと来ちゃったわけよ。」

そういえば葉ちゃんは直君があたしの弟ってこと知らないんだっけ?

「で、名前何君だっけ?」

「一ノ瀬直です。」

「おっけ、一ノ瀬直…っうええ!?なお、直君!?」

話だけはしてたもんね、新しい弟ができたこと。

まさかこんな形で対面するとはね…

「さっきから言ってるのってミスコンのこと?だったらもう一年は代表決まってますよ。」

直君、違うのよね…

あなたが今参加させられそうになっているのはそんな甘いもんじゃないのよ!!

「葉ちゃん、ちゃんと概要説明してないでしょ?」