や、ヤキモチ！？

あたしはソローっと隣の浅丘君を見る。

すると少し、ムッとしたような表情の浅丘君。

まさか、本当に！？

「いや、俺は別に！桜がついてたから！それだけでっ…聡太、違うんだ！」

「…わかってるよ。」

あれ？

怒っちゃった！？

「なんか青いねー、若いっていいね！」

「お前も同い年だろ！？つうか本当に早く行かねえと！ほら、行くぞ！」

久住君が柚之木君を引きずるように行ってしまった。

ほのちゃんと葉ちゃんはもうすでに掲示板の前でなにやら騒いでる。

あたしはチラリと浅丘君を見た。

「…や、ヤキモチ、ですか？」

あれ？

なにも言わない！？

もしかして勘違い！？

怒らせた！？

すみません！

調子に乗りました！ごめんなさい！！！

「…やきました。」

顔を赤くして、またムッとした表情であたしを見る浅丘君。

か、かわいい！！！

「愛の髪、触っていいの俺だけならいいって思ってた。」

そして、伸びてくる浅丘君の手。

ひえええ！！！