一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season

そんなことを考えつつ、真兄の家に帰ると真兄が部屋で寝ていた。

物音を立てないようにしてたんだけど、ドアを開ける音で起きちゃったみたい。

「おかえりー、ちゃんといけたか?」

「うん!直君達は?」

「直のやつ、すっかり凛太郎と千晴に懐いちゃって今日は渋谷と原宿だと。」

直君、だいぶ丸くなったよね。

家に来た頃からは想像もできないや。

「で、どーだったの、オープンキャンパス。」

「うん、すごく良かった…」

「…金のことなら気にするな、行きたいところへ、進みたい道へ行け。」

えっ?

真兄を見ると真兄は笑った。

「多分律兄ならこう言うんだろーなって。お前の考えてることくらい丸わかり。どうせ金のこととか気にしてんだろ。去年の俺と同じじゃん。」

バレてる…

「律兄にもすぐバレるんだから、お前も遠慮すんな。まあ、もし奇跡的に受かれば俺も少しは助けてやるよ。」

そうだ。