月光が照らす夜、君と、もう一度。



「おかーさぁん……おとうさぁん……グスン」


しばらく泣いていると、玄関のドアが開いた音がした。


もしかして、と思った私は、駆け足で玄関に向かった。


しかし、玄関に立っていたのは両親────ではなく、白奴組の総長、堅さんだった。


あまりの事態に、さっきまで出ていた涙が引っ込んでしまった。


先に口を開いたのは、堅さんだった。


「はぁ……ごめんな、辛い思いさせてしまって」


どうやら、私を心配しているらしい。


私の両親と関係がありそうな様子に、私は叫んだ。


「お母さん、お父さんは知りませんかっ」


私が叫んだ言葉が、予想通りだったからか、堅さんは顔を強ばらせた。