月光が照らす夜、君と、もう一度。



家族の異変を感じたのは、私が学校から帰った時。

いつも、優しい母が「おかえり」と出迎えてくれていた。

なのにそれが、今日は無かった。

それどころか、母の姿が見当たらない。

この時私は、ただ買い物に行っているだけだと信じて、母の帰宅を待った。




しかし、その日に母の姿が現れることは無かった。



次の日、私は慌てて外へ出て、ご近所さんを巡った。


「私のお母さん、知りませんか?」


必死に必死に、何ヶ所も近所を巡った。


が、母を目撃した人はおらず。


私は仕方なく、家の中で待っていた。


その日の夕方、結局家には私、一人。


取り残された私は、涙が枯れ果てるまで、泣き続けた。