月光が照らす夜、君と、もう一度。



しばらく走り、人気のない路地裏に着いた。


そこで、やっと夜摩が喋りだした。


「優愛、怪我ない?」


走っていたからか、息が少し上がっていた。


やっと頭が追いついた私は、やっとの思いで「だ、大丈夫」と声を発した。


「良かった…。ごめんな、怖い思いさせて」

「え、うぅん、大丈夫だよ!でも…夜摩の腕が…」


そう、夜摩の腕は赤色に染っていた。


きっと私を庇った時、ナイフで刺されたんだ…。


「ご、ごめっ!!わ、私がっ伏せなかったからっ!!」

「違う、大丈夫。優愛のせいじゃないから、少し黙って…」


「ご、ごめん…」


「あーそういう事じゃくて、大声出したらまた見つかるから…」


「あ、うん。わかった…」


それにしても、さっきの男の人って…?

明らかにやばい人だよね…?

な、ナイフ持ってたし、それに、私を狙ってた…?

って、ひとりで考えても分かんないか!