しばらく走り、人気のない路地裏に着いた。
そこで、やっと夜摩が喋りだした。
「優愛、怪我ない?」
走っていたからか、息が少し上がっていた。
やっと頭が追いついた私は、やっとの思いで「だ、大丈夫」と声を発した。
「良かった…。ごめんな、怖い思いさせて」
「え、うぅん、大丈夫だよ!でも…夜摩の腕が…」
そう、夜摩の腕は赤色に染っていた。
きっと私を庇った時、ナイフで刺されたんだ…。
「ご、ごめっ!!わ、私がっ伏せなかったからっ!!」
「違う、大丈夫。優愛のせいじゃないから、少し黙って…」
「ご、ごめん…」
「あーそういう事じゃくて、大声出したらまた見つかるから…」
「あ、うん。わかった…」
それにしても、さっきの男の人って…?
明らかにやばい人だよね…?
な、ナイフ持ってたし、それに、私を狙ってた…?
って、ひとりで考えても分かんないか!

