月光が照らす夜、君と、もう一度。


行きたいところがないのか、「うーん」と言うばかりだった。

「行きたいところがないんだったら私が、」

「あ、」

私が行きたいところ行っていい?と言おうとしたが、夜摩の声にかき消された。

隣の夜摩を見ると、何かを考えているのか、一点を見つめて黙ってしまった。

…なんか、顔色悪い?

もしかして体調悪くなっちゃったかな…。

「夜摩、体調悪いんだったら帰…」

「優愛、伏せて」

突然の夜摩の言葉に、うまく頭が回らず、その場で唖然としていた。


すると突然、目の前から黒ずくめの男の人が私たちの方へ走り込んできた。


その男は多分…ナイフを持っている。


走り込んできた男は、私にナイフを振り上げた。


が、夜摩がナイフをカバー。


その後、その男の人の脇腹を蹴り上げた。


一瞬の出来事に、まだ立ち尽くしていた私を夜摩が抱えて、その場から離れた。