…嫌な夢を見てしまった。
あれは過去の夢。そして忘れなきゃ行けないこと…。
私はうるさいアラームを消し、もう見慣れた制服を手に取った。
「よし…行こう」
準備が出来た私は私の妹、早苗(さな)と香苗(かなえ)を見た。
「早苗、香苗、学校に行く時間だよー?」
私の声に、二人は「「はーい」」と返事をして走って玄関に向かった。
そして私は鞄を持ち、ふたりと一緒に家を出た。
二人が向かう先は小学校。
そして私が向かう先は高校。
私が通ってる高校は最寄り駅から電車で十分。
私は特別頭が良い訳じゃないから、地元の高校に通っている。
二人と別れると、もう慣れた道を歩き始めた。

