「ははっ!イケメンになっただろ?」

…也磨斗って本当にお調子者だよね。

「ほんとだね、2人ともイケメン!」

「優愛ちゃんだーいすき!」

少し調子に乗った也磨斗が私に飛びつこうとした。

――が、夜磨に止められ。

「お前、もう俺たちは高校生だ。優愛にそういうことするのはもうダメだ」

「えー、ケチ〜…」

確かに、夜磨の言ってることは正しい。

昔は小さいかったから、ハグとか普通にしてたけど…今はマズイ。

「はーぁ、優愛ちゃんとハグ、したかったな〜。彼氏いないんだったらいいじゃーん!って、あ…。」

何か思い出したように言葉をなくした也磨斗。

そして、少し気まずそうな顔をして言った。

「…もしかして…彼氏とか、いる?」

あ、そーいうことか!

「い、いないよ!」