…僕のスポンサーは、待ち合わせ場所で、待ち合わせ時間に、きっちりと待っていた。
素晴らしい。
時間を守れるのは、人の美徳だな。
王都セレーナの繁華街にある、ファミレスの一席。
その騒がしい場所が、僕達の密談の場所だった。
ここなら人の出入りも多く、多少物騒な話をしようと、喧騒が僕らの声を掻き消してくれる。
「…遅かったな」
「僕は遅刻してませんよ。あなたが早く来過ぎなんです」
一体、いつから待っていたんだか。
律儀な女だ。
そんなに、僕が待ちきれなかったか?
僕が…と言うか。
僕の持つ情報が、だろうけど。
「それで、首尾は?」
「まぁ待ってください。まずは何か注文しないと」
テーブルに何もないのに、神妙な顔突き合わせて喋ってたら、誰がどう見てもおかしいだろう。
カモフラージュの為にも、アイスティーの一杯くらいは、テーブルに置いていないと。
彼女が怒るのは分かるが…。
「…まぁ、そう焦らないでくださいよ。今までずっと待ってたんでしょう?注文したメニューが届くまでの時間が、待てないあなたではないでしょうに」
あなたが待ち続けていた、途方もない時間のことを思えば。
アイスティーが届くまでの時間が、何だと言うのだ。
瞬き一つにも満たないだろう。
「…分かった。好きにしろ」
「えぇ。好きにします」
僕はウェイトレスを呼び、アイスティーを二杯注文した。
15分も待たずに、注文した飲み物が運ばれてきた。
な?早かっただろう?
それなのに、彼女があまりに不機嫌そうな顔をしているので。
アイスティーを運んできたウェイトレスは、僕達がこれから、別れ話をするのではないかと勘違いしたようだ。
はぁ、僕達、付き合ってるように見えます?
あながち間違いではないが、でも、僕はこの女を好いたことなんて、一度もないぞ。
あくまでこの女は、僕のスポンサーでしかないのだから。
「もう少し、愛想のある顔してくれません?変な誤解されてるんで」
「そんなことはどうでも良い。早く話せ」
「…せっかちですね…」
随分余裕のない人生を送っているようで。
かく言う僕も、人のことは言えないのだが。
まぁ、良い。
折角、早くから来て待っていてくれたのだ。
彼女の求めるものを、与えても良いだろう。
素晴らしい。
時間を守れるのは、人の美徳だな。
王都セレーナの繁華街にある、ファミレスの一席。
その騒がしい場所が、僕達の密談の場所だった。
ここなら人の出入りも多く、多少物騒な話をしようと、喧騒が僕らの声を掻き消してくれる。
「…遅かったな」
「僕は遅刻してませんよ。あなたが早く来過ぎなんです」
一体、いつから待っていたんだか。
律儀な女だ。
そんなに、僕が待ちきれなかったか?
僕が…と言うか。
僕の持つ情報が、だろうけど。
「それで、首尾は?」
「まぁ待ってください。まずは何か注文しないと」
テーブルに何もないのに、神妙な顔突き合わせて喋ってたら、誰がどう見てもおかしいだろう。
カモフラージュの為にも、アイスティーの一杯くらいは、テーブルに置いていないと。
彼女が怒るのは分かるが…。
「…まぁ、そう焦らないでくださいよ。今までずっと待ってたんでしょう?注文したメニューが届くまでの時間が、待てないあなたではないでしょうに」
あなたが待ち続けていた、途方もない時間のことを思えば。
アイスティーが届くまでの時間が、何だと言うのだ。
瞬き一つにも満たないだろう。
「…分かった。好きにしろ」
「えぇ。好きにします」
僕はウェイトレスを呼び、アイスティーを二杯注文した。
15分も待たずに、注文した飲み物が運ばれてきた。
な?早かっただろう?
それなのに、彼女があまりに不機嫌そうな顔をしているので。
アイスティーを運んできたウェイトレスは、僕達がこれから、別れ話をするのではないかと勘違いしたようだ。
はぁ、僕達、付き合ってるように見えます?
あながち間違いではないが、でも、僕はこの女を好いたことなんて、一度もないぞ。
あくまでこの女は、僕のスポンサーでしかないのだから。
「もう少し、愛想のある顔してくれません?変な誤解されてるんで」
「そんなことはどうでも良い。早く話せ」
「…せっかちですね…」
随分余裕のない人生を送っているようで。
かく言う僕も、人のことは言えないのだが。
まぁ、良い。
折角、早くから来て待っていてくれたのだ。
彼女の求めるものを、与えても良いだろう。


